錦織 苦しんで初戦突破 次戦は相性悪いガスケと

[ 2015年11月5日 05:30 ]

シングルス2回戦でリターンする錦織(AP)

男子テニスマスターズ・パリ大会シングルス2回戦

(11月4日 フランス・パリ)
 世界ランキング7位で第6シードの錦織圭(25=日清食品)が、初戦の2回戦で同32位のジェレミー・シャルディー(28=フランス)に7―6、6―7、6―1で競り勝った。相手の強烈なサーブとフォアハンドに苦しみつつも、過去2勝2敗と五分だった相手を2時間25分かけて退けた。3回戦では過去5戦全敗と苦手のリシャール・ガスケ(29=フランス)と対戦する。

 フルセットにもつれた初戦突破に満点はつけられなかった。錦織は「全体的にそこそこのプレーはできたが、ミスが多い。そこはしっかり直していかないといけない」ともどかしそうだった。

 大事なポイントで攻めあぐねて試合を長引かせた。第1セットは6―5の第12ゲームでのセットポイントを生かせなかった。第2セットも第6ゲームで6本のブレークポイントをフイにし、マッチポイントも生かせずにタイブレークで追いつかれた。勝負どころで取り切れないのは、3回戦で早々と敗れた前戦の上海マスターズと同じ嫌な展開。強力なサーブと回り込みのフォアハンドにも手を焼き続けたが、「第2セットを取られても耐えて集中できた」と最終セットは6ゲームを連取して試合を決めた。

 今季最終戦のATPツアー・ファイナル出場が決まり「一つの目標をクリアした」と精神的な重圧はない。「試合をこなすことで得られるものもある。最終戦に向けてたくさん試合をしたい」。次戦は相性の悪いガスケ。好調の相手に対し、この日以上にタフな試合になるのは間違いない。

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2015年11月5日のニュース