退任のエディーHC 辛口エール 問題点挙げ「次の章が大事」

[ 2015年10月14日 05:30 ]

会見で笑顔を見せるジョーンズHC

ラグビー日本代表帰国会見

(10月13日)
 W杯を最後に退任するエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)が日本ラグビーに辛口のエールを送った。帰国会見の第一声では日本語で「新しいラグビーの歴史、つくりました」と切り出し、選手たちを「日本のヒーロー」と称賛。しかし「次の章が大事」とした上で国際レベルの選手を育てる環境づくりを訴えた。

 「優秀な選手が数多くいるのに、高校、大学、トップリーグも、高いレベルのパフォーマンスをするための練習をしていない。規律を守らせ、従順させるための練習では勝てない。足の速いWTBに中距離選手の練習をさせていたら走力が失われてしまう。ウサイン・ボルトはマラソン選手のような練習はしない」

 任期中も選手育成には改革が必要と訴えてきたが、実現しないまま11月からスーパーラグビーのストーマーズを率いる。「愛するチームを去るのはさみしい」。日本ラグビーに誇りを取り戻させた名将はつぶやいた。

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2015年10月14日のニュース