松山 東北のために弾丸Vだ!全英から早朝帰国即、練習ラウンド

[ 2015年7月23日 05:30 ]

練習ラウンドの途中、グリーンに向かう松山の近くに吉兆の?蛇が出現

 男子ゴルフのダンロップ・スリクソン福島オープンは23日に福島・グランディ那須白河GCで開幕する。今季国内ツアー初参戦となる松山英樹(23=LEXUS)は22日に帰国してコース入り。18位に入った全英オープンの疲労も残る中、9ホールの練習ラウンドを行った。大学時代を過ごし思い入れの強い東北で行われる大会で優勝を目指す。

 ハードスケジュールをものともしない。早朝に帰国した松山は羽田空港からそのまま会場入り。パット練習、ショット練習、そして9ホールの練習ラウンドもこなした。

 体調を聞かれると「やばい。眠いし、しんどい」と苦笑いした。帰国便の機内では「ちょっと寝た」だけ。疲労もあるし、時差もこたえる。全英オープン終了が1日ずれ込んだため準備期間も短い。それでも「スタートまでには(体調を)しっかり調整したい。東北の人たちに自分のプレーを見せて盛り上げたい」と意欲を口にした。

 東北福祉大出身の松山は特別な思いで今大会に臨む。「震災があったことで昨年からこの試合に出たい気持ちがあった。昨年は米国の試合を優先したけど、今年は米国よりも福島の試合に出たいと思った」。初出場した11年マスターズでは震災直後だったため辞退も検討したが、東北の人たちの後押しを受けて出場を決意しベストアマ(27位)になった。その時の恩返しの気持ちも強い。

 今大会は専属の進藤大典キャディーではなく、東北福祉大ゴルフ部副将の早藤将太(4年)にバッグを託す。気遣いの男は、プロテストを控える後輩の体に負担をかけないよう、キャディーバッグを通常のものから軽量モデルに変更する配慮も見せている。

 練習ラウンドでは約300ヤードの1Wショットを披露。グリーン周りの傾斜を確認し、深いラフからのショットを試すなどチェックも済ませた。12番では体長約2メートルの蛇に遭遇した。蛇は縁起の良い生き物で出くわすことは吉兆とされる。

 「優勝する姿を見せるのが一番いいと思うが、やってみないと分からない。全力でプレーするところを見せられれば」。東北のために全力プレーを約束した松山。きっと良いことがあるに違いない。

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