さくら10位浮上 「高い目標で重圧かかるけど」大逆転V狙う!

[ 2015年6月15日 05:30 ]

4番でバーディーを決め、ギャラリーの声援に応える横峯

USLPGAツアー全米女子プロ選手権第3日

(6月13日 米ニューヨーク州ハリソン ウェストチェスターCC=6670ヤード、パー73)
 32位から出た横峯さくら(29=エプソン)が5バーディー、1ボギーの69とスコアを伸ばし、通算5アンダーの214で首位と9打差の10位に浮上した。同じく32位から出た宮里美香(25=NTTぷらら)は72で通算2アンダーの22位。野村敏京(22=フリー)は74で通算1オーバーの40位。大会3連覇を狙う朴仁妃(26=韓国)が66をマークし、通算14アンダーで単独首位に立った。

 時折強い風が吹く難しいコンディションの中で、横峯が今大会初めて60台をマークして順位を上げた。「1つ伸ばす目標で入って4アンダーで回れたので、いいと思う。目の前の一打に集中してプレーできた」と声は自然と弾んだ。

 修正中のショットは大きなトラブルなく乗り切り「行かせたくない左方向には1度しか曲がらなかった。それもフェアウエーにあってラッキー」と白い歯がこぼれた。徐々に復調しつつあるショットにこの日はパッティングがかみ合った。「パットの距離感が良かった」と4番で10メートル、5番でも8メートルのバーディーパットをカップに放り込んで勢いづいた。後半はパー5の3ホール全てバーディー。第2ラウンドは60点だった自己採点が75点に上がった。

 今季から米ツアーを主戦場とし、慣れない異国の地を夫でメンタルトレーナーの森川陽太郎氏と転戦している。現在は拠点を置かずホテル暮らしで、移動日にはたくさんの大きなスーツケースを森川氏と協力しながら運び出すことも。日本ではあまり経験しない過酷な環境にシーズン序盤は戸惑い、出場3試合連続で予選落ちを喫した。それでも、3月の起亜クラシックで8位に入るなど次第に結果が出始め、5月に国内ツアーに帰国参戦した時は「ツアーに慣れてきたし、少しは戦えているかなという感じ」と実感を込めて語っていた。

 上位2人とは差が開いたものの、3位には3打差に迫った。トップ10が狙えると水を向けられたが、横峯は「高い目標で自分に重圧をかけてしまうが、優勝を狙う」とキッパリ。頼もしい反応で頂点だけを見据えた。

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