ウォリアーズ3勝目、40年ぶり4回目頂点に王手

[ 2015年6月15日 13:10 ]

頂点に王手をかけ、ウォリーズのイグダーラとハイタッチを交わすカリー(AP)

 NBAファイナルは14日、カリフォルニア州オークランドで第5戦を行い、地元のウォリアーズがキャバリアーズを104―91(前半51―50)で下して3勝2敗。ファイナル初代王者が40年ぶり4回目のリーグ制覇に王手をかけた。

 スティーブ・カー監督(49)は第4戦同様、センターのアンドリュー・ボーガット(30)に代えて本来シューティング・ガードのアンドレ・イグダーラ(31)を先発で起用。しかしキャバリアーズのデビッド・ブラット監督(56)も、第4戦で28得点を挙げていたセンターのティモフェイ・モズゴフ(28)を第1Q4分51秒でベンチに下げて“小兵戦”を展開した。

 試合は大詰めまで接戦。3Q終了時点で6点をリードされていたキャバリアーズは第4Q4分13秒、レブロン・ジェームズ(30)が3点シュートを決めて80―79と逆転した。しかしウォリアーズはこのあとステフェン・カリー(27)とクレイ・トンプソン(25)の“スプラッシュ・ブラザーズ”が立て続けに3点シュートを沈めて再逆転。以後、点差はじりじりと広がっていった。42分出場したカリーは第4Qの15得点を含めて今シリーズ自己最多の37得点。3点シュートも13本中7本成功させるなど、シーズンMVPらしい活躍を見せた。

 キャバリアーズのジェームズは孤軍奮闘。45分出場して40得点14リバウンド11アシストを稼いで、第2戦に続いてトリプルダブルを達成したが勝利にはつながらなかった。ファイナルでのトリプルダブルの最高得点は、敗者になりながらシリーズのMVPとなった69年のジェリー・ウエスト(元レイカーズ=第7戦)の42得点(13リバウンド12アシスト)で、ジェームズの記録は達成者の中では歴代2位。今シリーズでは平均36・6得点、12・4リバウンド、8・8アシストという素晴らしい成績を残しているが、チーム創設46シーズン目での初優勝に赤信号が点灯した。

 ウォリアーズは西地区準決勝(対グリズリーズ)同様に1勝2敗から連勝。第5戦では意図的な反則攻撃を受けたイグダーラが苦手のフリースローを11本中9本外すという弱点もさらけだしたが、地元1万9596人のファンの大声援に後押しされて勝利をものにした。なお第6戦は16日にキャバリアーズの本拠地オハイオ州クリーブランドで行われる。

 <個人記録>

 ▼ウォリアーズ=カリー(37得点7リバウンド4アシスト)グリーン(16得点9リバウンド)イグダーラ(14得点8リバウンド7アシスト)K・トンプソン(12得点)

 ▼キャバリアーズ=ジェームズ(40得点14リバウンド11アシスト)T・トンプソン(19得点10リバウンド)スミス(14得点)シャンパート(10得点)デラベドーバ(5得点)

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