遼 米ツアー初の首位発進、最少「58」和合イメージで快スコア

[ 2015年5月23日 05:30 ]

苦手コースで首位発進の石川(AP)

USPGAツアー クラウンプラザ招待第1日

(5月21日 米テキサス州フォートワース コロニアルCC=7204ヤード、パー70)
 石川遼(23=CASIO)がボギーなしの6バーディーで64をマークし、米ツアーで自身初の首位に立った。マスターズを制したジョーダン・スピース(21)、ケビン・ナ(31)、ブー・ウィークリー(41)が石川と並びトップ。松山英樹(23=LEXUS)は出場していない。

 64の好スコアをマークし米ツアーで初めて首位に立った石川は「ミスをしてもリカバリーできた。自分ができる中で一番いいスコア。これ以上はない」と声を弾ませた。

 雨の影響で2時間40分スタートが遅れたが、集中は途切れなかった。インから出て13番で4メートル、16番では3メートルをねじ込んでバーディー先行。後半の8番は4メートルを決めた。最終9番では「1メートルちょっと右に膨らませた」という難しい10メートルのフックラインを沈めた。パット数わずか23。グリーン上でスコアを伸ばした。

 「アプローチ、グリーン周りが良かった。ショットが凄くいいわけではない」。パーオンは11ホール。フェアウエーキープは6ホールのみ。それを小技で補った。17番パー4では2打目でグリーンを捉えられなかったが、左ラフからSWで放り込んでチップインバーディーを奪った。

 この大会は出場4度目だが、過去3回中2回が予選落ちで一昨年の70位が最高。相性は良くないが「狭くて高い木があり、中日クラウンズの(名古屋GC)和合っぽい。不思議とこういうコースが好き」と5年前に世界の主要ツアーで最少の「58」をマークしたコースをイメージする。

 2週前のプレーヤーズ選手権で今季最高の8位に入った後、先週のウェルズファーゴ選手権は予選落ち。だが「先週に比べ頭がすっきりしている。冷静というか決断を下すのが速い」と心身ともに良い状態で臨んだ。

 首位発進は日本ツアーでは過去3回あり、そのうち2回を優勝につなげている。悲願の米ツアー初勝利へ最高の滑り出し。「自分のベストを残り54ホール続けたい」と気合を入れた。

 ≪日本では3回≫日本ツアーでの石川の首位発進は過去3回ある。08年三井住友VISA太平洋マスターズは2日目に8位に順位を下げて最終的に5位。09年サンクロレラ・クラシックは首位を守って完全優勝。10年フジサンケイ・クラシックは2日目に2位となったが3日目に首位に再浮上し優勝した。

続きを表示

この記事のフォト

2015年5月23日のニュース