岩田“沖縄効果”で2位浮上!今季不調も小旅行でリフレッシュ

[ 2015年5月17日 05:30 ]

ネクタイがデザインされたウエアでプレーした岩田

男子ゴルフツアー 日本プロゴルフ選手権日清カップヌードル杯第3日

(5月16日 埼玉県熊谷市 太平洋クラブ江南=7053ヤード、パー71)
 24位から出た岩田寛(34=フリー)が7バーディー、ボギーなしの64と猛追し、通算11アンダーの202で首位と6打差の2位に浮上した。先週は沖縄旅行でリフレッシュ。メジャー初制覇に望みをつないだ。アダム・ブランド(32=オーストラリア)が通算17アンダーまで伸ばし首位をキープ。同組で回った宮里聖志(38)、優作(34=ともにフリー)の兄弟は通算9アンダーの8位につけた。
【第3R成績】

 スコアが出るときはこんなものだ。岩田は「調子は良くない」と首をひねりながらも首位のブランドと並ぶこの日ベストの64をマーク。「不思議とチャンスが多かった」と苦笑いで振り返った。

 朝の練習場では「あまり打ち過ぎると悩む」と10球だけ打ってスタート。ショットに不安を抱えていたが、パットは「タッチが合っていた」と2番で3メートルのバーディーパットを沈めてから勢いに乗った。6番で4メートルを決めると、330ヤードと距離の短い7番パー4は1Wをグリーン奥までかっ飛ばし、アプローチを寄せて連続バーディー。最終18番は残り138ヤードの第2打をPWで2メートルにつけてバーディーで締めた。

 昨年はフジサンケイ・クラシックでツアー初優勝を飾るなど充実のシーズンを過ごした。さらなるレベルアップを期した今オフは米ツアーや欧州ツアーにスポット参戦したが、「試合に出ても全然良くない」と結果が伴わない。新シーズン開幕後も調子が上がらず「8Iで100ヤードしか飛ばないし、ティーショットも飛ばないし曲がるし」とぼやくしかなかった。試合がなかった先週は気分転換を兼ねて友人がいる沖縄へ小旅行。気の置けない仲間と2ラウンドをプレーしてリフレッシュし、その後の実戦で好スコアをマーク。「最悪の状態からは抜け出せたのかも」とうなずいた。

 将来的な米ツアー挑戦を公言する岩田にとって、勝てば得られる5年シードは魅力かと思いきや「勝つことにモチベーションはあるけど、シードにモチベーションはない」とキッパリ。首位とは6打差だが、13年大会で金(キム)亨(ヒョン)成(ソン)が9打差を逆転した例もある。待たれるツアー2勝目へ「早い方がいいですよね」と寡黙な男は静かにギアを上げた。

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