小関 タイムより「優勝うれしかった」空回りも北島下し100平V2

[ 2015年4月9日 05:30 ]

<水泳日本選手権 男子100メートル平泳ぎ決勝>表彰台で3位に落胆の北島(左は2位の立石、中央は小関)
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 競泳日本選手権第2日は8日、東京辰巳国際水泳場で今夏の世界選手権(ロシア・カザニ)の代表選考を兼ねて行われ、男子100メートル平泳ぎは小関也朱篤(23)が59秒73で大会連覇し、2位の立石諒(25=ともにミキハウス)とともに代表入りした。五輪2大会連続2冠の北島康介(32=日本コカ・コーラ)は1分0秒18で3位に終わった。

 右に立石、左に北島。男子100メートル平泳ぎ決勝で小関は実力者2人の存在感をひしと感じていた。「気持ちで気おされたところがあった」。そのプレッシャーはレース中も付きまとって離れなかった。「スタートが決まったのに、飛び込んでからも両隣が離れなかった。焦った」。後半型の立石の追い上げを警戒し、前半はある程度余力も残した上でトップで折り返した。だが両サイドからの圧力が力みにつながったのか、後半も「空回りした」と伸びを欠いた。2人に抜かれることはなかったものの、目標の59秒台前半には届かなかった。「タイムは納得いかないけど優勝できてうれしかった」というのが正直な心境だった。

 大学生の頃は1日4合のご飯を平らげ、牛乳を4リットル飲んでも腹を壊さなかったという大食漢。昨年のアジア大会では調整に失敗し、ベスト体重を4キロも上回る84キロで臨んで金メダルを逃した。それが昨年11月に一般女性と結婚。「支えてもらっているし、いいプレッシャーとして受け止めている」と今回は連覇で期待に応えた。重圧の中で結果を出し、1メートル88の大型スイマーは「日本の平泳ぎを背負ってメダルを獲りたい」と世界での飛躍を誓った。 

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