松山 オーガスタ攻略へ2種類ウエッジ、状況に合わせ対応

[ 2015年4月9日 05:30 ]

練習ラウンドでバンカーショットを放つ松山(AP)

 米男子ゴルフのメジャー第1戦マスターズは9日、ジョージア州オーガスタのオーガスタ・ナショナルGCで開幕する。松山英樹(23=LEXUS)は7日、09年大会覇者アンヘル・カブレラ(45=アルゼンチン)らと18ホールをラウンドして調整。オーガスタ攻略のため2種類のウエッジを用意した。同日には予選ラウンドの組み合わせが発表され、松山はウェブ・シンプソン(29=米国)、ポール・ケーシー(37=英国)と同組になった。

 松山は、カブレラ、アマチュアのドミンゲス(チリ)とともに10番からスタート。後半の9ホールはドミンゲスと2人で回った。16番パー3では水切りショットに挑戦して笑顔も見せたが、アプローチ、パットに時間を割くなど本番を想定しながらプレーしていた。

 コンディションについては「状態がもう少しなので、まだ気持ちが入っていない。(ショットは)悪くはないけど、いいとは言い切れない」と表情を曇らせたが「あすもラウンドしてどれくらい感触をつかめるか」と2日間で仕上げる意向だ。

 ギアも最終調整に入る。クラブセッティングはウッドが3本、アイアンは4~9I、ウエッジはPWの他にロフト角52度、56度、60度の3本。昨年は入れていた3Iを抜いてウエッジを1本増やした。そしてPW以外の3本のウエッジは、普段使っているバンス角(ソールの膨らんだ部分の角度)が10度のモデルの他に、7度のモデルも持ち込んだ。

 バンス角が大きいとダフりにくいが、地面が硬かったり芝が薄い状況ではソールがはじかれる。昨年のマスターズでは練習日は地面が柔らかかったため「バンス角を10度より大きくしたウエッジで臨んだ」(関係者)が、初日は地面が硬くなっていたためアプローチを寄せ切れず、80を叩いて予選落ちにつながった。1年前の教訓を生かし、今年はコースコンディションに合わせて対応できる準備を整えた。練習ラウンドなどでテストし、どちらを使うか決断する。

 予選ラウンドは12年全米オープンなど米ツアー4勝のシンプソン、米ツアー1勝、欧州ツアー13勝のケーシーと同組。ともに実力者だが、今の松山が恐れるような相手ではない。自分のゴルフができるかどうか。そのための準備を進めていく。

 ▽バンス ウエッジのソールの膨らみのこと。リーディングエッジとソールの頂点を結んだ線と水平線との間の角度がバンス角。バンスの主な効果はバンカーなどでソールを跳ね返りやすくすることでヘッドが砂に潜りにくくエクスプロージョンショットが打ちやすい。バンカー用のサンドウエッジはバンス角10度以上。アプローチウエッジなどはバンスが大きいとソールが跳ね返りすぎてミスになりやすいため8~10度が一般的。

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