入江　１００背泳ぎ４度目制覇、コース間違えるハプニング何の

＜水泳日本選手権　男子１００メートル背泳ぎ決勝＞表彰台で声援に応える入江

競泳日本選手権第２日

（4月8日 東京辰巳国際水泳場）
　連覇を決めた王者は「ちょっとやらかしちゃいました」と屈託のない笑みを浮かべた。男子背泳ぎ１００メートル決勝、ロンドン五輪銅メダリストの入江は５２秒９９で２年連続４度目の優勝。日本記録更新はならなかったが、世界切符を確実に手にした。

　レース直前のハプニングも気にしなかった。「椅子に座って集中して、パッと前を見たら５コースだった」。本来４コースの入江は場所を間違え、慌てて定位置に移った。「なぜか理由は分からないけど集中はしていた」と照れくさそうに振り返った。昨年末から米国とフランスで２度の高地合宿を敢行し、スピード強化に重点を置いた。「テンポを上げる意識が強くなって、まだ足と手がうまくかみ合ってない」とまだまだ手探りの状況。エントリーしていた９日の５０メートルは棄権し、１０日の２００メートル予選にしっかりと照準を合わせる。