「五輪と二つは…」森喜朗元首相、ラグビー協会会長退任へ

[ 2015年4月6日 21:50 ]

ラグビー協会会長職を退く考えを明らかにした森喜朗元首相

 日本ラグビー協会会長の森喜朗元首相(77)が6日、東京都内で取材に応じ「どこかで辞めないといけないと前から思っていた。ペースを落としたい」と、2005年以来5期務めてきた会長職を退く考えを明らかにした。役員改選が行われる6月の理事会、評議員会で決定する見通し。

 3月に肺がんの手術を受けた森会長は14年1月から20年東京五輪・パラリンピック組織委員会の会長も兼務しており「五輪とラグビーのワールドカップ(W杯)の二つを私が責任を持つことは実際にはよろしくない。体力的にも無理をしてはいけない」と、多忙と体力の衰えを理由に挙げた。日本協会には昨年末に伝えており、この日も矢部達三専務理事らとの会談で「もう一回念を押した」と話した。

 後任には元日本商工会議所会頭で19年ラグビーW杯組織委財務委員長の岡村正東芝相談役(76)らの名前が挙がっている。森会長は個人名には言及しなかったが「W杯を組織運営する立場上、幅広く目が届き、政界、経済界、官界、スポーツ界の全てに意向が伝わるような人」が適当との考えを述べた。

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2015年4月6日のニュース