白鵬の変化にどよめき “因縁の一番”わずか0秒6で決着

[ 2015年3月22日 05:30 ]

立ち合いの変化で稀勢の里(手前)を突き落とし1敗を守った白鵬

大相撲春場所14日目

(3月21日 大阪・ボディメーカーコロシアム)
 「白鵬―稀勢の里」という“因縁の一番”は、わずか0秒6のあっけない相撲で横綱に軍配が上がった。

 白鵬は多少右に動きながら右手でおっつけた。すると、足がついていかない稀勢の里が土俵上を1回転。とっさの突き落としで単独トップの1敗を守ると、支度部屋では今場所恒例となっている報道陣に背を向けて無言を貫いた。

 先場所13日目、取り直しの末に33回目の優勝を決めた対戦。しかも、横綱はその後、審判を批判して物議を醸したこともあり注目の一番だった。

 熱戦を期待した館内からは右に変化した横綱に「何考えとんねん」と厳しいヤジも飛んだ。だが、北の湖理事長(元横綱)は「(稀勢の里の動きが)見えるから体が反応することもある。とっさなら仕方ない」との見方を示した。いずれにせよ、千秋楽に日馬富士に勝てば34度目Vと2度目の6連覇は決定。有無を言わせぬ真っ向勝負で場所を締めくくる責任はある。

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2015年3月22日のニュース