80年以降18例目の水入り…2場所連続は過去に例なし

[ 2015年3月22日 05:30 ]

寄り切り3分53秒3で決着
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大相撲春場所14日目

(3月21日 大阪・ボディメーカーコロシアム)
 水入りの公式記録が相撲協会に残っているのは80年初場所14日目の「北の湖―若乃花」以降で、その際は北の湖が上手投げで勝利。そこから長期間水入りはなく、94年秋場所11日目の「琴の若―武蔵丸」で14年ぶりに出た。その際は琴の若が上手投げで勝利。この日の「照ノ富士―逸ノ城」の水入りは80年以降で18例目で、2場所連続同じ取組が水入りになった例はない。なお、2場所連続の引き分けは1955年の初、春場所で若ノ花―出羽錦が記録している。

 ▼今年初場所水入りVTR 14日目に顔を合わせ立ち合いすぐに右四つがっぷり。開始3分すぎに両者に動く気配がなくなり3分17秒で09年夏場所以来6年ぶりの水入りとなった。再開直後から攻め立てた逸ノ城が寄り切り4分46秒8に及ぶ力相撲を制した。

 ▽水入りとは 相撲が長引き、両力士に疲労が見えた際に時計係の審判委員が合図を出し、行司が審判委員の承諾を得て中断すること。約4分間で勝負がつかない場合に行う。力士は土俵を下りて力水を口に含み、まわしを締め直して再び土俵へ上がる。取り直しでは力士の組み手や足の位置を中断前と同じ状態に戻し、行司が審判委員に確認して再開。水入りは2度まで。それでも勝負が決まらない場合は2番後取り直しになる。

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