葛西、追い風で伸びず5位…団体戦も風に泣き5位

[ 2015年3月22日 05:30 ]

 ノルディックスキーのW杯ジャンプ男子は20日、スロベニア・プラニツァでフライングヒルによる個人第30戦(HS225メートル、K点200メートル)が行われ、42歳の葛西紀明(土屋ホーム)は217メートル、229・5メートルを飛び、440・7点で5位となった。ペテル・プレブツ(スロベニア)が478・5点で今季3勝目となる通算6勝目。21日のフライングヒルによる団体最終戦で小林潤志郎(雪印メグミルク)竹内択(北野建設)伊東大貴(雪印メグミルク)葛西紀明で臨んだ日本は706・5点で5位。強風のため競技は1回目終了後に打ち切りとなった。地元スロベニアが848・4点で優勝した。

 フライングヒルで勝つには良い風をつかむ運も必要だ。条件に恵まれなかった葛西だが、それでも個人戦5位は実力の証。「2回とも表彰台に立てるようなジャンプはできた」と言った。

 1回目は追い風に落とされたものの、鋭い踏み切りで推進力と高さを出したことで6位に踏みとどまった。2回目はHSを4・5メートル越えて順位を1つ上げた。世界選手権のラージヒルを制したフロイント(ドイツ)が着地で「左膝を内側に入れている」と気付いた。動きをまね、テレマーク姿勢を改善した。

 翌日の団体戦も猛烈な追い風にK点を27・5メートルも下回って5位に終わったが手応えは失っていない。22日の今季最終戦へ「何も変えずにこのまま飛ぶ」と目を光らせた。

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2015年3月22日のニュース