松山「耳痛くなった」11万人“名物”大歓声にも動じず69

[ 2015年1月31日 05:30 ]

第1ラウンド、3番でバンカーショットを放つ松山英樹

USPGAツアーフェニックス・オープン第1日

(1月29日 米アリゾナ州スコッツデール TPCスコッツデール=7266ヤード、パー71)
 松山英樹(22=LEXUS)は4バーディー、2ボギーの69で回り、2アンダーで29位につけた。石川遼(23=CASIO)は2バーディー、2ボギーの71で64位。今季初戦のタイガー・ウッズ(39=米国)は73と出遅れた。日没サスペンデッドで9人が30日に残りホールを消化し、64をマークしたライアン・パーマー(38=米国)が第1ラウンドの首位に立った。

 11万人を超える大観衆が集結した第1ラウンド。29位とまずまずのスタートを切った松山は「初日としてはいいプレーだったと思う」とうなずいた。

 3番パー5でグリーン右バンカーから3メートルに寄せてバーディーが先行。7番パー3では同組のバッバ・ワトソンが先に第1打を4・5メートルにつけたが、松山はその内側の2・5メートルにショットをつけてバーディー。右手を上げて歓声に応えた。しかし、後半は「1Wが左に行ったりした」と安定を欠き、14番は1Wを左に曲げてボギー。15番はフェアウエーから4Iでの第2打を左の池に落としてボギーとした。

 それでも、18番は残り135ヤードの第2打で50度のウエッジを握った。絶妙のスピンがかけられた一打はピン奥に落ちると、バックスピンで戻り1メートルにピタリ。最終ホールをバーディーで締めくくり「上がりが良かったのであすにつながる」と白い歯をこぼした。

 昨年大会は米ツアー初優勝に届かず4位だったが、6月のメモリアル・トーナメントで悲願の初優勝を飾った。今季は新年初戦の現代自動車チャンピオンズ大会で3位。松山に対する期待の表れか、今週はマスターズ2勝のB・ワトソン、昨季の年間総合王者ビリー・ホーシェルとの豪華なペアリングに組み込まれた。常に大ギャラリーを引き連れ、声援の大きさに「去年はこんな組に入っていなくて、もう少し静かにやれたんですけど、途中から耳が痛くなった」と苦笑い。そんな環境も名実ともにツアーを代表する選手に成長した証で、重圧の中でも地に足を着けてプレーした。

 第2ラウンドは雨予報で硬いグリーンが柔らかくなり、スコアが伸びることが予想される。「遅れないように頑張っていきたい」と上位に食らいつく。

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