故斉藤仁さんの通夜に山下氏ら約600人「仁ちゃんのを受け継いで頑張るから」

[ 2015年1月22日 22:19 ]

 柔道男子の重量級で五輪を2連覇するなど一時代を築き、指導者としても力を発揮した故斉藤仁・全日本柔道連盟(全柔連)強化委員長の通夜が22日、大阪市平野区の仏光殿で営まれ、現役時代の好敵手で多くの熱戦を演じた全柔連の山下泰裕副会長ら約600人が雨の中、参列した。

 焼香した山下副会長は「日本柔道を立て直していこうとしていたのに悔しい。仁ちゃんの魂を受け継いで頑張るから見守ってくれよ」とスーツ姿の遺影に語りかけたという。

 故斉藤氏の教え子で、2004年アテネ五輪金メダルの鈴木桂治国士舘大監督は「鬼のようにすごく厳しい人だった。先生のおかげで自分も指導者の道を歩んだ。日本の柔道は世界一と報告したい」と涙をこらえながら話した。

 参列者によると、会場には金メダルを首から下げて花束を掲げた姿のパネルも飾られ、ひつぎに五輪旗が掛けられた。

 葬儀・告別式は密葬で行われ、後日、お別れ会が予定されている。

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2015年1月22日のニュース