NFLペイトリオッツに不正球使用疑惑 リーグが調査へ

[ 2015年1月22日 11:18 ]

ボールを持つペイトリオッツのQBトム・ブレイディ (AP)

 米メディアは21日、米プロフットボール、NFLのペイトリオッツが18日に行なわれたアメリカン・フットボール・カンファレンス決勝(AFCC)で使用したボールに不正があったとしてリーグが調査を進めていると報じた。

 NFLでは各チームが攻撃に使用するボールを12個ずつ用意することになっているが、AFCCでペイトリオッツが使用した11個のボールがリーグで定められた規定の空気圧を下回っていたというのが問題になっている。一方、対戦相手コルツのボールは全て規定を満たしていた。

 空気圧の低いボールは低気温や悪天候の試合で捕球しやすく、パス攻撃に有利といわれるが、その気象条件で行われたAFCCではQBブレイディが3TDパスを決め、45―7でコルツに圧勝。2月1日に行なわれるスーパーボウル(アリゾナ州グレンデール)へ3季ぶりに出場を決めた。

 レギュラーシーズン中の昨年11月16日に両チームが対戦した際、コルツの守備選手がボールの異常に気付き球団職員に報告したことが今回の調査の伏線にあるが、情報筋によるとAFCC試合開始2時間15分前に行われた審判によるボールチェックでは不正は確認されなかったとのこと。

 また、試合中にペイトリオッツ側が空気圧の低下に気付き、ハーフタイムで規定の空気圧に戻していたと伝えるメディアもあり、情報は錯綜している。取材に対してリーグ側は「調査がすべて終わるまで数日かかる見込みで、現時点でコメントすることはない」としている。

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2015年1月22日のニュース