琴欧洲 涙の断髪式「横綱育てたい」果たせなかった夢、親方で

[ 2014年10月5日 05:30 ]

断髪式を行った琴欧洲(中央)は佐渡ヶ嶽親方(右奥)から止め鋏を入れてもらう

 琴欧洲引退断髪披露大相撲が4日、東京・両国国技館で行われた。断髪式ではボクシングの元2階級世界王者の井岡一翔ら約350人がはさみを入れ、師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇・琴ノ若)の止めばさみで大銀杏(いちょう)に別れを告げた。琴欧洲親方は断髪後のあいさつで「12年間皆さんの力を借りて毎日毎日場所に上がって相撲を取ることができた。満員の両国で胸が詰まって言葉が出ません」と涙を流した。

 31歳の琴欧洲親方は02年の九州場所で初土俵。2メートル2の長身を生かした左上手投げなどで白星を重ね、05年九州場所で大関昇進を決めた。入門から19場所での大関昇進は年6場所制になってからでは幕下付け出しを除いて史上最速記録。大関在位47場所も史上4位の記録となった。右膝と左肩を負傷して3月の春場所で引退した。

 今後は佐渡ケ嶽部屋の部屋付き親方として後進の指導に当たる。「俺を超える力士を育てたい」とかなえられなかった自身の夢でもあった横綱を育てたいという。独立に関しても「できるかできないか話は別だが、持ちたいと思う」と将来的には部屋持ちへの意欲を見せていた。

 ≪土俵生活支えた≫入門当初、日本の食生活になじむことができず、苦しい毎日を送っていた琴欧洲親方を助けたのは「明治ブルガリアヨーグルト」だった。先代の佐渡ケ嶽親方(元横綱・琴桜)らが出身国の名前が付いていることを理由に食べさせると喜び、以降はヨーグルトを欠かさなくなった。05年からは同商品の広告にも出演していた。「体調にトラブルがなかったのはヨーグルトのおかげ。稽古はもちろん食生活の大切さも教えていきたい」と後進の指導に意気込んでいる。

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