豪栄道“新大関V”宣言 大好きな焼き肉我慢…大物食うぞ!

[ 2014年9月2日 08:57 ]

由緒あるサンゴの羽織留めで会見に望んだ豪栄道

 日本相撲協会は1日、秋場所(14日初日、両国国技館)の新番付を発表し、新大関の豪栄道(28)が西に座った。東京都足立区の境川部屋で会見した豪栄道は“新大関V”を目指すことを宣言。大関昇進を決めた7月の名古屋場所で負傷した左膝も順調に回復しており「モンゴル人3横綱、日本人3大関」という構図の中で賜杯を抱くイメージを描いている。

 新大関場所でのターゲットは一つしかない。豪栄道は「秋場所では優勝を目指して精いっぱいやるだけです」と迷いのないはっきりとした口調でV宣言した。新大関で賜杯を抱いたのは1909年に優勝制度ができて以来たったの8人だけ。「重圧はある」と打ち明けるものの、前回の達成者である06年夏場所の白鵬を含めて8人中5人がその後に横綱に昇進しており、28歳の新大関がそれを狙わない理由はない。

 逆境をチャンスに変える。大関昇進を決めた名古屋場所の12日目の日馬富士戦で左膝外側半月板を損傷。その後も無理して千秋楽まで相撲を取ったため、約1カ月も土俵に入ることができなかった。夏巡業を休場していたため、治療期間中は「外に出ているところを見られてはいけないし、とにかく暇だった」と振り返る。自宅と治療院をただ往復する日々で、大好きな焼き肉にも通えずに出前で済ます日もあった。そんな我慢の1カ月を乗り越え、4日前に土俵内で稽古を開始。「体も回復している」と近々、実戦的な稽古も再開する見込み。場所直前の9日には母校・埼玉栄高に凱旋し、後輩からもパワーをもらうつもりだ。

 今場所から国技館で発売される「豪栄道弁当」のメニューの中に大好きな焼き肉を入れるように自ら指示。そんな“肉食大関”が秋の両国でも次々と大物食いを果たした時、初めての賜杯が見えてくる。 

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