錦織 92年ぶりの快挙「何をしてもダメ そこから…信じられない」

[ 2014年9月2日 16:01 ]

全米オープン男子シングルス4回戦、ラオニッチとの激戦を制して準々決勝進出を決めた錦織圭

全米オープンテニス男子シングルス4回戦 錦織圭―ミロシュ・ラオニッチ

(9月1日 ニューヨーク ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター)
 4時間19分の死闘のピリオドを打ったのはバックハンドのローボレーだった。自身初、そして日本男子としては92年ぶりに全米オープンでベスト8入りという快挙を果たした錦織は、その瞬間をかみしめるように天を仰いで両手を広げ、何度もガッツポーズを繰り返した。

 「最後まで気が抜けない試合でした。1―2から挽回できたのがよかった。まだ、ちょっと実感はないけど、次にの試合に向けてしっかりリカバリーしたい」

 選ばれた者だけしか立つことができないセンターコートでのナイトセッション。初めて体験に日本のエースは「硬かったですね。ラケットを振れなかったし。何をしてもダメでした。そこから戻って来られて信じられない」と振り返る。

 197センチの長身か繰り出されるラオニッチの高速サーブに苦しみ、第1セットを落としたが、徐々に対応。リーターンで食らいつき、得意のストローク戦に持ち込んでチャンスをうかがう。第2セットをタイブレークの末にものにすると、押し気味にゲームを進めた。第3セットはタイブレークでミスが出て落としたが、何度もラオニッチのサービスゲームをブレイク寸前まで追い詰め、第4セットの第11ゲーム、そして最終セットの第5ゲームをブレイクして接戦をものにした。

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