橋本聖子氏 12キロ激ヤセ&つえ…キス騒動発覚後初公の場

[ 2014年9月2日 05:30 ]

週刊誌の報道に関して説明し、会場をあとにする橋本日本スケート連盟会長が杖をついて歩く

 ソチ五輪の閉会式後に選手村で開かれた打ち上げパーティーの酒席で、フィギュアスケート男子の高橋大輔(28=関大大学院)にキスを強要したと報じられた日本スケート連盟会長の橋本聖子参院議員(49)が1日、都内で日本スケート連盟の理事会に出席し、冒頭で会長職の辞任を申し出たが慰留された。騒動後、公に姿を現したのは初めてだったが激痩せし、つえをついて歩くのが精いっぱい。その後、行われた日本オリンピック委員会(JOC)の常務理事会でも事情を説明し謝罪を行った。

 “キス騒動”が報道されてから、初めて公の場に姿を現した橋本会長は痩せ細り、右手に持ったつえをついて歩くのがやっとだった。7月末の腎臓疾患の再発により、体重は12キロ落ちたという。週刊誌発売前後も入退院を繰り返していたため対応が遅れたことに触れ、「スポーツ、スケート、フィギュアを支えるファンの皆さまに大変ご迷惑をおかけしたことをあらためておわびを申し上げたい」と謝罪した。

 理事会の冒頭では最近の体調不良も含め、けじめをつけるべく辞任を表明。進退は理事会一任となったが「責任を持ってスケート連盟の振興に、選手のためにも努めてもらいたい」と慰留された。橋本会長は「職責を全うして、さらにまい進していく」と決意を新たにした。

 8月20日発売の週刊誌でキスを強要したセクハラと報道され、当時の状況を「硬い団長よりもフランクにやったほうが選手もリラックスできる雰囲気があって、お互いに盛り上げる場に乗ってしまったというのが正直なところ」と説明。「その場は悪いものでなかった」と強要ではない認識を示した。ただ、一時取り沙汰された、3日発足する安倍改造内閣への入閣の噂も立ち消えになるなど騒動で受けたマイナス面は大きい。「選手の立場で考える基本姿勢の中で一緒にはしゃぎすぎたことも今までにも多々あった。立場として一線を引き、選手の母親的な存在の中で守り抜くことを徹底したい」と改めた。

 JOCの常務理事、選手強化本部長の役職に就いてもJOCが不問に付したことを受け、続投を決意。「誤解を招くような行動を慎みながら、萎縮させることなく、堂々と選手たちとともに節目では和気あいあいと称え合いながら次への活力として、アスリートの立場に近い存在として居続けることが指導者としてできればいいなと。新しいスタートにできればなと思う」と再スタートを誓った。

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