沙羅導いた!日本、大差で2年ぶりV!ソチへ「自信ついた」

[ 2014年1月31日 05:30 ]

女子団体で優勝し、ジャンプして喜ぶ(左から)高梨、山田、岩佐、伊藤

ノルディックスキー世界ジュニア選手権ジャンプ女子団体

(1月29日 イタリア・バルディフィエメ=HS106メートル、K点95メートル)
 日本は高梨沙羅(17=クラレ)、伊藤有希(19=土屋ホーム)、岩佐明香(17=北海道・札幌日大高)、山田優梨菜(17=長野・白馬高)の4人で合計919・0点をマークし、初めて実施された12年以来2大会ぶり2度目の優勝を果たした。女子団体は非五輪種目ながら、個人で五輪金メダルを狙う高梨が、本番に向けて弾みをつけた。

 最後に飛んだ高梨は着地後、得点が出る前に優勝を確信して表情を緩ませた。2位のスロベニアに48・8点の大差をつける圧勝で、2大会ぶりに金メダルを奪回。他のメンバー3人と何度もハイタッチを交わしたエースは「自信をつけることができた。団体で金を獲れてモチベーションはかなり上がった」とソチ本番への手応えを口にした。

 1回目にただ一人100メートルを超える104・5メートルの最長不倒でリードを広げた。2回目は4番手グループのスタート位置が最も下になり、その中でも一番強い追い風を受けた。不利な状況ながら「タイミングが少し遅れたけど許容範囲」という99メートルの飛躍。他の6人でK点越えは前日の個人で高梨に次ぐ2位に入ったフランスのマテルだけ。合計得点も全選手の1位と五輪で金メダルを視野に入れる“女王”としての存在感は別格だった。

 「みんながいい方向にどんどんつないでくれたので、安心して自分のジャンプに集中して飛べた。みんなで勝ち取った金メダルなので個人よりうれしい」。前日は個人3連覇を達成したが、同じ五輪メンバーでもある伊藤、山田らと分かち合った優勝の喜びは格別だった。9日間で6試合という過密日程の中、試合後は2月1、2日に行われる五輪前最後のW杯(オーストリア)に向けて移動した。厳しい日程は続くが、連戦で本番への感覚を研ぎ澄ませていく。

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