稀勢いいところなしで3敗目 綱獲り完全消滅

[ 2014年1月20日 05:30 ]

栃煌山に寄り切られ3敗となった稀勢の里

大相撲初場所8日目

(1月19日 両国国技館)
 稀勢の里の2度目の綱獲りの望みは完全に消えた。立ち合いこそ頭で当たったが、栃煌山に2本差されてもろ差しを許すと防戦一方。土俵際であがいてみせたが、館内を沸かせるような見せ場もつくれず寄り切られた。

 中日で痛い3敗目を喫し、東支度部屋では報道陣の問いかけにも無言。横綱を狙おうとする大関の相撲にしてはふがいない内容に、理事長代行の九重事業部長(元横綱・千代の富士)は「最初から2本差されて全くいいところがない。立ち合いからいい流れで相撲を取っていない」とバッサリ。綱獲りは13勝以上の優勝が条件だけに、「一つでも多く勝ってつなげていかないと。白鵬と3つ離れているんだから」と既に来場所を見据えたような発言だった。

 鏡山審判部長(元関脇・多賀竜)も「今場所だけで終わりじゃない。3敗はきついし世間の見る目も厳しい。また次があるよ」と再挑戦を促していた。

続きを表示

2014年1月20日のニュース