錦織、酷暑対策バッチリ!省エネテニスで4年連続3回戦進出

[ 2014年1月17日 05:30 ]

男子シングルス2回戦でサーブを放つ錦織圭

全豪オープンテニス第4日

(1月16日 オーストラリア・メルボルンパーク)
 男子シングルス2回戦で第16シードの錦織圭(24)は予選を勝ち上がった世界ランキング117位のドゥシャン・ラヨビッチ(23)を6―1、6―1、7―6で下した。最高気温43・4度で一部の試合が中断となるほどの酷暑の中、ストレートの省エネテニスで4年連続の3回戦進出。次戦ではジュニア時代からのライバル、世界91位のドナルド・ヤング(24=米国)と対戦する。

 まるでサウナにいるようだった。オーストラリア南部を襲う熱波の影響で試合中の最高気温は1回戦と同じ41度。ただこの日はほぼ無風で状況はさらに過酷だった。タイブレークまでもつれた第3セット。「暑さがぐっときた。頭がもうろうとしていた」。フォアハンドで攻めて圧倒した序盤2セットから一転、錦織は我慢してチャンスを待った。気持ちを奮い立たせ、最後は得意のフォアハンドで勝負を決めた。

 酷暑に苦しみながらもストレートの快勝。脱水症状やけいれんを起こす選手が続出する中、錦織は体調管理がうまくいっている。中尾公一トレーナーによると(1)3週前の現地入りで暑さに慣れた「順化」(2)睡眠と栄養補給による「体力回復」(3)試合中に体を氷で冷やすなど「体温調整」(4)「水分補給」と4つの暑さ対策が効いているという。この日は水分吸収率が高くなるナトリウムやカリウムなどを含んだ特製ドリンク5リットルも持ち込んだ。錦織も「(1回戦で)5セットを戦ったのに、そんなに疲れはなかった。体が強くなったのかな」と手応えを口にした。

 試合時間は1回戦の3時間41分から自身全豪11勝中最短の1時間49分に短縮。「4、5セットまでやっていたら、つらかった。こういう試合があると大きい」。電力会社はこの日、停電を恐れて企業や各家庭に節電を呼び掛けた。誰よりもコートで“省エネ”を実践したのは錦織に違いない。

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2014年1月17日のニュース