孔明“三顧の礼”でV迎える!過去2大会の雪辱必ず

[ 2013年10月19日 06:00 ]

17番、ティーショットを放つ小田孔明

男子ゴルフツアー日本オープン第2日

(10月18日 茨城県つくばみらい市 茨城ゴルフ倶楽部・東コース=7320ヤード、パー71)
 11位から出た小田孔明(35=フリー)が7バーディー、4ボギーの68で回り、通算5アンダーの137、首位と2打差の3位に浮上した。ツアー1勝の野仲茂(43=横浜CC)がこの日ベストスコアとなる66をマークし、通算7アンダーで首位に躍り出た。

 やられたら、やり返す!攻撃的なゴルフを展開した小田は、4ボギーを叩いたが、この日最多となる7バーディーを量産して3位に浮上した。予選の2日間は、最多13バーディーを奪っており「13個も取ってるの俺?凄いね。それだけが取りえですから」と頬を緩ませた。

 深いラフを恐れず1Wを握り距離を稼いだ。「攻めている分、ボギーも出るけど、バーディーも出る」と果敢にピンを狙った。1番でボギーも、3番で10メートルを沈めてスコアを戻すと、4番のボギーの後の5番でもバーディー。10番のボギーの後は13番から3連続バーディーの“3倍返し”。16番ボギーの後にも最終18番でバーディーを奪い返した。

 この日のフェアウエーキープ率は14ホール中6度で42・86%(57位)。「フェアウエーに3回しか行ってない」と勘違いするほど精度に苦しんだが、攻める気持ちだけは持ち続けた。地元・福岡の古賀GCで行われた97年大会。優勝争いをした尾崎将司がオーストラリアのC・パリーに1打差で敗れて2位となった激闘を観戦し「世界一獲りたいタイトル」と憧れ続けた。この日の平均パット数は1・5385で全体の8位。日本一への思いががパットに乗った。

 最終日に単独首位で出た07年大会(神奈川・相模原GC)は80を叩き8位、同じく2位で出た昨年(沖縄・那覇GC)も80と崩れて10位に終わった。「相模原と沖縄の呪いを解きたい」と雪辱を期す。メジャー仕様の深いラフへの対策として、ヘッドの抜けが良くなるように5Wの代わりに3Uも投入した。ほとんど出番はなかったが、過去の教訓を生かし、勝つ準備もできている。

 通算6勝を誇る35歳。「最終日に80を打たないようにするだけです」。2度味わった屈辱が悲願への原動力となる。

 ▼3位・片山晋呉 日本オープンなんだから、独走なんてあるわけがない。ちょうどいい。(首位から3位に後退するも平然)

 ▼5位・薗田峻輔 久しぶりにワクワクする気持ちになってきた。ここで調子を崩すこともあるので、入れ込み過ぎずにやりたい。(首位と3打差。初のメジャータイトルに意欲)

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2013年10月19日のニュース