青山 女子ダブルス日本勢6年ぶりの8強、杉山組以来

[ 2013年7月3日 06:00 ]

女子ダブルス3回戦を突破した青山(左)、シェパーズ組

ウィンブルドン選手権第8日

(7月2日 英ロンドン・オールイングランド・クラブ)
 女子シングルス準々決勝で第23シード、ザビーネ・リシキ(23=ドイツ)がカイア・カネピ(28=エストニア)を6―3、6―3で下し2年ぶりに準決勝へ進んだ。1日の女子ダブルス3回戦では青山修子(25=近藤乳業)、シャネル・シェパーズ(29=南アフリカ)組が第6シードのリーゼル・フーバー(36=米国)サニア・ミルザ(26=インド)組を6―2、3―6、6―2で撃破。日本勢では07年の杉山愛組以来となる準々決勝進出を果たした。

 前衛にいる時はネットよりも低い。1メートル54の小柄な体をさらにかがめた独特のクラウチングスタイルで構える。この日のコートに立った他の3人とは20センチ以上もの身長差。青山は「どう頑張っても背は伸びない。だからこそ前で素早く動く」と割り切って、持ち味を存分に発揮した。

 最終セットは相手に先にブレークを許したが、直後のゲームで積極的にポーチに出てブレークバックに成功。そこから5ゲームを連取し、マッチポイントでは青山の鮮やかなトップスピンロブが相手ペアの頭上を越えていった。

 4大大会初勝利は今年1月の全豪オープンのダブルスだった。そして、今大会は一気にベスト8の快進撃。初めてコンビを組むシェパーズとの息もぴったり合っている。青山の世界ランキングはシングルス274位、ダブルスはツアー2勝を挙げて60位。シングルスへのこだわりもあるが、ダブルスでの戦績が一層光る。最近では希少になってきた大卒プロで「自分が卒業してプロになる時も不安はあった。大学出身選手という気持ちは自分の中に持っている」と自負ものぞかせた。「くじけそうな時もあるが、こういう結果が自分に前を向かせてくれる」と柔らかな笑みを浮かべた。

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2013年7月3日のニュース