観客から怒号も…国体アイスホッケー決勝、異例の中止

[ 2013年2月2日 06:00 ]

国民体育大会冬季大会アイスホッケー少年決勝の試合中に不凍液が噴出したリンク

国民体育大会冬季大会スケート、アイスホッケー競技会最終日

(2月1日 東京都西東京市 DyDoアリーナほか)
 アイスホッケーの少年決勝はリンクのトラブルにより中断、リンク状態不良で再開できず、北海道、埼玉の両チームが優勝となった。北海道は10年連続37度目、埼玉は10年ぶり2度目の優勝。成年決勝も開始を2時間半以上遅らせたがリンク状態が改善せず中止となり、東京、北海道がともに優勝。東京は2年連続22度目、北海道は10年ぶり10度目の制覇に。3位決定戦の少年は青森が4―3で栃木に競り勝ち成年も青森が9―5で香川を下した。

 国体のアイスホッケー決勝が中止になったのは、山梨県で開催され、屋外リンクで降雨の影響を受けた69年大会以来。屋内リンクで中止は極めて異例のことだ。

 北海道が4―0とリードした少年決勝の第3ピリオド途中でリンクの一部から緑色の液体が噴出した。氷の下を通っている冷却パイプの一つが、選手のスケート靴の刃で切断されて不凍液が漏れた。

 管は修復されたが、そのために溶かした氷が再凍結するのに時間がかかり、成年の決勝は2時間半以上開始を遅らせた後に中止が決まった。観戦は無料だったが、観客から「4時間も待ったんだぞ」と怒号が飛ぶなど、後味の悪い結果となった。

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2013年2月2日のニュース