識者の見解は…「裁判員」の影響 性犯罪厳罰化の流れも

[ 2013年2月2日 06:00 ]

内柴正人被告に懲役5年実刑判決

 ▼大沢孝征弁護士(元東京地検検事)判決は「求刑の8掛け」が下ると言われるが、今回求刑通りの判決が出たのは裁判員裁判の影響だ。裁判員裁判では、性犯罪被害者の心の傷を痛々しく感じる裁判員が多く求刑通りの判決が出やすい。日本の裁判全体が性犯罪に厳しくなっていて、裁判長もこの流れをくんだのだろう。

 ▼若狭勝弁護士(元東京地検公安部長)全面的に被害者を支持するという裁判所の強いメッセージを感じた。求刑が懲役7年だったら、おそらく6年は下されたのではないか。判決理由に「虚言」などの強い言葉や「深く深く傷つけた」などの誇張を用いたのは裁判員裁判の影響とみられ、一般人の感覚を用いたはずだ。

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2013年2月2日のニュース