報道も過熱気味…“凱旋”沙羅をテレビカメラが追っかけ

[ 2013年2月2日 06:00 ]

W杯を前にしたゼッケン授与式で笑顔を浮かべた高梨(後列中央)

 “沙羅フィーバー”の予感だ。スキージャンプの女子W杯がきょう2日とあす3日に札幌・宮の森ジャンプ競技場(HS100メートル、K点90メートル)で行われる。北海道初開催の女子W杯は、現在総合ポイント1位につける地元の高梨沙羅(16=グレースマウンテン・インターナショナル)にとって凱旋試合。大会前日の1日から注目度は抜群だった。

 JR札幌駅前地下通路での公開ゼッケン授与式では、98年長野五輪金メダリストの原田雅彦氏が全選手にビブスを手渡した。初の試みだったが、約500人の通行人が見守り、高梨が登場すると歓声が上がった。

 メディアの注目度も高く、2週前に行われた男子W杯の約1・5倍の155枚の取材証が発行されている。テレビカメラは午前中の公式練習から一挙手一投足を追いかけ、日本女子の渡瀬弥太郎チーフコーチは「過熱気味だからマイナス面もある」と不安顔。ただし、高梨は心配を払しょくする飛躍を見せ、練習最後の3本目にはこの日の最長不倒となる94メートルをマーク。「飛び慣れた台なので徐々に良くなってきた」と、今季5勝目に手応えをつかんだ。

 ▽ジャンプ女子のW杯ポイント 各試合の上位30人が獲得できる。優勝=100ポイント、2位=80ポイント、3位=60ポイント、4位=50ポイント、5位=45ポイントと徐々に減り30位=1ポイント。今季は全16戦で残り8試合。

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