1218日ぶりに2横綱敗れる 相手は共にカド番大関

[ 2012年11月22日 06:00 ]

琴欧洲に寄り切りで敗れ悔しがる白鵬

大相撲九州場所11日目

(11月21日 福岡国際センター)
 優勝争いを演じる東西の両横綱がともにカド番大関に敗れた。結び前の取組では、日馬富士が琴奨菊の立ち合い直後のはたき込みにバッタリと落ちて2敗目。続く白鵬は琴欧洲に左上手を握られ、何も抵抗できずに簡単に寄り切られて初黒星となった。2横綱が敗れたのは09年名古屋場所11日目の朝青龍と白鵬以来、1218日ぶり。日馬富士は「負けは負け」と気持ちを切り替えるのに必死で、白鵬は直前に新横綱が負けたことで「多少(影響は)あった」と冷静に分析した。

 北の湖理事長(元横綱)は日馬富士に対しては「(立ち合いが)低すぎた。はたかれたからしょうがない」と一定の理解を示した。だが、白鵬に関しては「体が柔らかいのでもっと残るのかと思ったが、すんなり土俵を割った。どこか悪いんじゃない?見ている人は強いというイメージがあるので、あっさりという感じだった」とばっさり。結果的に琴欧洲のカド番脱出を“アシスト”した白鵬は、今場所初の大関戦だったにもかかわらず、この日の朝稽古は休み。23度目の優勝に向けて「一日一番」という言葉だけを残して会場を去った。

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