日馬富士が奉納土俵入り 力強い不知火型を披露

[ 2012年9月28日 17:01 ]

奉納土俵入りで力強く不知火型を披露する横綱日馬富士。左は太刀持ちの安美錦

 大相撲の第70代横綱に昇進した日馬富士(28)が28日、東京都渋谷区の明治神宮で奉納土俵入りを行い、約3000人のファンの前で不知火型を初めて披露した。

 新横綱は太刀持ちに安美錦、露払いに宝富士を従えて登場。ややぎこちない動きもあったが、両腕を大きく広げて攻めの姿勢を表現する不知火型のせり上がりは力強かった。日馬富士は「一つ一つの動きに深い意味がある。心を込めてやりました」と話した。

 同じ不知火型だった師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)のような美しい土俵入りを目指すという。前夜は師匠の現役時代のビデオを見ながら動きを確認し、本番に備えた。

 所作を指導した同親方は、自身が使っていた三つぞろいの化粧まわしを締めた弟子の晴れ姿に感慨深げ。「無事に終わってよかった。(太刀持ち、露払いを含め)3人とも自分の弟子。心配もしたが、感激した」と語った。

 土俵入りに先立って横綱推挙式も行われ、日本相撲協会の北の湖理事長(元横綱)から推挙状と、27日の「綱打ち」で作られた純白の横綱が手渡された。

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2012年9月28日のニュース