十両昇進は5人…九重親方 千代大龍に“激辛エール”

[ 2011年12月1日 06:00 ]

 日本相撲協会は30日、福岡市内で初場所の番付編成会議を開き、十両昇進力士5人を発表した。新十両は、日体大出身で元学生横綱の明月院改め千代大龍(23=九重部屋)、ロシア出身で外国人力士として史上2位タイのスロー出世となった阿夢露(あむうる、28=阿武松部屋)、近大出身の誉富士(26=伊勢ケ浜部屋)、北?磨(25=北の湖部屋)の4人。再十両は徳真鵬(27=北の湖部屋)。

 明月院改め千代大龍の会見はほろ苦いものとなった。日体大出身で昨年の学生横綱。師匠の九重親方(元横綱・千代の富士)は相撲に取り組む姿勢が物足りないようで、隣に座る本人に「まじめじゃない。褒めるところがない。十両に上がって喜んでる場合じゃないよ」と強く奮起を促した。目標とする佐ノ山親方(元大関・千代大海)にちなんだしこ名を名乗る23歳。「心も体も入れ替えて、師匠に恩返しをする」と1メートル80、166キロの体を小さくした。

 ▼阿夢露 凄くうれしい。夢みたいです。(昨年に左膝の前十字じん帯を断裂しただけに)膝に筋肉をつけて、ケガをしない体をつくった。大関や横綱になりたい。

 ▼誉富士 目標は1年半(での新十両)だったので(丸4年での昇進は)だいぶかかった。今は実感が湧いている。武双山関(現藤島親方)のように一気に持っていく相撲が目標。本場所で横綱と対戦したい。

 ▼北?磨 やっと上がれた。(初土俵から10年は)長かった。上がれるチャンスがあったけど大事な一番で勝てなかった。

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2011年12月1日のニュース