山室「迷い」生じ銅「もう少し上のメダルが…」

[ 2011年10月16日 06:00 ]

<世界体操 男子個人種目別 つり輪決勝>華麗な演技を見せる山室

体操世界選手権第9日

(10月15日 東京体育館)
 最終演技者の山室には「迷い」が生じた。

 「疲れていたけど、やってるうちにテンションが上がってきた」つり輪の終末技。「1回多くひねろうか」と自問自答した結果は、ひねりを加えない伸身の月面。「迷ったのが出てしまった」という着地がやや乱れ、銅に終わった。前日の個人総合と同じ色のメダルを抱え「もう少し上のメダルが欲しかったなあ」と、前夜と同じ言葉を口にした。

 もし、もう1度ひねれば、つり輪では史上初の伸身の新月面となり、難易度を示すDスコアは0.2点アップした。銀メダルとの差は0.1点。それでも「(新月面は)来年に取っておこうと思った」と笑った。パワー勝負のつり輪では、内村を上回る日本の得点源であることを見せつけた22歳は「人間じゃないような人が集まる種目で、一緒に戦っていけるとあらためて思った」と手応えを口にした。

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2011年10月16日のニュース