琴光喜恐喝の元力士に懲役4年6月の判決 

[ 2011年10月8日 06:00 ]

 大相撲の野球賭博事件で、元大関・琴光喜から口止め料名目で現金を脅し取ったなどとして、恐喝と恐喝未遂の罪に問われた元力士古市満朝被告(39)の判決で、東京地裁は7日、懲役4年6月(求刑懲役6年)を言い渡した。

 判決理由で登石郁朗裁判長は「醜聞が表に出ると困るという高位の力士の弱みにつけ込み、繰り返し金を脅し取ろうとしており卑劣で悪質だ」と指摘。弁護側は、元琴光喜から受け取った350万円は賭博の勝ち金回収を依頼された報酬だったと主張したが、元琴光喜や相談を受けていた元大嶽親方(元関脇・貴闘力)の証言などから「被告の弁解は不合理で到底信用できない」と退けた。

 判決によると、古市被告は昨年1~3月、元琴光喜から野球賭博の口止め料として350万円を脅し取り、暴力団員2人と共謀して8000万円も要求したが未遂に終わった。賭博の胴元だった元幕下からも300万円を脅し取った。

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2011年10月8日のニュース