琴奨菊“優遇”に恐縮…「顔じゃない」平幕と昼食

[ 2011年10月8日 06:00 ]

支度部屋に向かう途中にファンにサインする琴奨菊

 日本相撲協会は7日、東京・靖国神社で奉納大相撲を行った。八百長問題の影響で約半年遅れでの開催となり、本格的な花相撲形式の行事は今年初めてだったが、新大関の琴奨菊(27=佐渡ケ嶽部屋)は、大関に与えられる“優遇措置”に戸惑いを見せた。

 巡業などの花相撲では、看板力士と認められている横綱大関陣には別室が用意されるケースがある。この日も、琴奨菊を含む大関4人には個室ではないが、広々とした支度部屋が与えられ、昼食も部屋に運ばれる形式となっていたが「顔じゃない(そんな身分ではない)ので」と自ら食堂に出向いて、平幕力士とともに昼食を取った。

 その後、支度部屋に戻ると50枚以上の色紙にひたすら手形を押し、サインをする仕事が待っており、「大変です」と四苦八苦。取組では九州場所(11月13日初日、福岡国際センター)で大関獲りに挑む稀勢の里を、得意の“がぶり寄り”で破り、観客から、この日一番の歓声を浴びたが「支度部屋も変わったから、まだまだ慣れないですね」と恐縮しきりだった。

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2011年10月8日のニュース