福嶋3位発進!台風12号で被害…祖母元気づけるVを!

[ 2011年9月9日 06:00 ]

<日本女子プロゴルフ選手権初日>1番、ティーショットを放つ福嶋晃子

女子ゴルフツアー日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯第1日

(9月8日 千葉県市原市キングフィールズゴルフクラブ=6700ヤード、パー72)
 福嶋晃子(38=NEC)が今季初優勝に向けて1打差3位と好スタートを切った。6バーディー、2ボギーで4アンダーの68。タフなコースで得意のドライバーを最大限に生かし、3年ぶりのメジャー制覇を狙う。5バーディー、ノーボギーの67をマークした不動裕理(34=フリー)と三塚優子(26=フリー)が首位発進。横峯さくら(25=エプソン)は2打差の4位につけた。

 “飛ばし屋”にしかできないメジャー攻略法を実践した。深いラフにつかまっても気にしない。いらいらすることも落ち込むこともなく、福嶋は1Wを振り続けた。

 「狙ったフェアウエーを外して精神的にショックが大きいのはイヤ。どうせラフと思ってフェアウエーに行けばラッキーと思える」。今大会のフェアウエー幅はわずか15~25ヤードで、その周りに10センチ以上の深いラフ。だからこそ、ティーショットは全て1Wだった。

 総距離6700ヤードは記録の残る90年以降では最長。しかし、平均290ヤード級の福島の飛距離があれば2打目はほとんどウエッジで打てる。それならば深いラフでもグリーンは狙える。この日最多の6バーディー。前日のプロアマ戦を後ろの組で回った不動が「彼女のティーショットなのか、アマの3打目なのか分からない」とあきれたほどの飛距離をフル活用した。

 紀伊半島に記録的な豪雨をもたらした台風12号では、和歌山県太地町にある父・久晃さん(64=元プロ野球大洋コーチ)の実家が被害を受けた。多くの死者も出た同県那智勝浦町の隣町にあり、祖母・とくみさん(93)の住む家は浸水。しばらく連絡がつかず、4日夜にようやく安全が確認できたという。レストランを営むいとこも現在は炊き出し支援などを行っている。無事を知って胸をなで下ろしたが、励ます意味でも朗報を届けたいところだ。

 しっかりと試合に気持ちを向けて臨んだメジャーの舞台。「大変ではあるけど難しければ難しいほど、やってて楽しい」。2日目からも持ち味を生かして、メジャーの難コースを気持ち良く飛び越えていく。

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2011年9月9日のニュース