伊達 ウィンブルドン15年ぶり勝利!

[ 2011年6月21日 06:00 ]

女子シングルス1回戦を突破し、声援に応えるクルム伊達公子

ウィンブルドン選手権第1日

(6月20日 英ロンドン・オールイングランド・クラブ)
  テニスのウィンブルドン選手権は20日に開幕し、女子シングルス1回戦で世界ランク57位のクルム伊達公子(40=エステティックTBC)が、同215位のケイティ・オブライエン(25)を2―0で下し、この大会15年ぶりの勝利を挙げた。68年のオープン化(プロ解禁)以降、この大会の女子シングルスでは47歳のマルチナ・ナブラチロワ(04年)に次ぐ史上2番目の年長勝利。2回戦で過去5度優勝のビーナス・ウィリアムズ(31)と対戦する。男子シングルスは2連覇を狙うラファエル・ナダル(25)が順当勝ちで2回戦に進んだ。

 クルム伊達がウィンブルドンの芝コートで15年ぶりに笑った。96年の準々決勝ピエルス戦以来5466日ぶりの勝利。08年に現役復帰してから3度目の挑戦で初戦を突破し「4大大会の1勝の重みを感じていた。大きな1勝になった」と話した。

 先の全仏では「テニス人生最大のスランプ」に陥ったが、得意の芝では格下のオブライエンを圧倒。第1セットをわずか17分で先取すると、第2セットもブレーク合戦を制した。4大大会では昨年の全仏1回戦サフィナ戦以来の勝利となった。

 2回戦は元女王ビーナス・ウィリアムズと対戦。ビーナスは07年に森上亜希子のフラットなショットに苦しんだだけに、フラットなショットと巧みなスライスが持ち味のクルム伊達にも十分チャンスはある。

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