負け越しで十両昇進も 異例の番付編成へ

[ 2011年5月4日 19:36 ]

 技量審査場所の成績による番付編成は、異例のものになりそうだ。八百長関与で幕内7人、十両10人が土俵を去り、関取の枠は17も空いた。番付を作成する審判部ではこれをすべて埋める判断をせず、幕内と十両で東西1枚ずつ、計4人の削減を決めた。それでも幕下から13人以上が十両に昇進することになる。

 場所後の25日に開かれる来場所の番付編成会議では、1947年夏場所(6月)の12人を上回り、戦後最多の十両昇進者数となることが確実。審判部のある親方は「状況次第では幕下上位で3勝4敗でも昇進するケースは十分考えられる。十両最下位で5、6番に終わっても残留する可能性もある」と話す。

 幕内と十両の定員を2人ずつ増やした2004年初場所では、前の場所で7勝8敗だった十両武州山らが1枚上がった。相撲協会広報部によると、負け越しで十両に昇進すれば戦後初となる。

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2011年5月4日のニュース