貴乃花審判部長 技量審査場所に向け熱弁

[ 2011年5月4日 18:19 ]

 八百長問題の再発防止策などを決めた4日の理事会後の記者会見では、貴乃花審判部長(元横綱)が熱弁を振るった。

 現役時代から一貫して真摯に土俵へと立ち向かった貴乃花部長。技量審査場所を控え「衆人の模範となるようにと相撲道の教えにある通り、力士がその心を踏まえて土俵に上がってくれることを願う」と思いを込めた。

 再出発する力士たちにも熱いメッセージ。静かな中にもはっきりとした口調で「歴代の大先輩の方々が築き上げた相撲界。名勝負として残っているVTRを参考にし、そのような相撲を取ってもらいたい。それを見守っていく」と述べた。

 ▽貴乃花審判部長(元横綱)の話 敢闘精神に満ちあふれ、お客さまに心から手をたたいていただけるような相撲が増えることを願っている。審判部としては力士が互いに力を出し切れる環境づくりをしていく。

 ▽放駒理事長(元大関魁傑)の話 いろいろな提言をいただいたので、この場所で一度、具体化したものを実践することが大事。力士には普段通りにしっかり相撲を取ってもらいたい。土俵で失った信頼は土俵で取り戻すのが一番の近道だ。

 ▽二所ノ関監察委員長(元関脇金剛)の話 周りの目が厳しくなっているけれど、力士には土俵の上でしっかり力を出してもらうのが一番だ。

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2011年5月4日のニュース