女子決勝はJT―NEC

[ 2011年5月4日 18:14 ]

 バレーボールの全日本男女選抜大会第5日は4日、大阪府立体育会館で準決勝を行い、男子は21大会ぶりの優勝を目指す堺と、東レが決勝へ勝ち進んだ。女子の決勝は初優勝を狙うプレミアリーグ覇者のJTとNECの顔合わせとなった。男子の堺はブロックがさえ、豊田合成にストレート勝ち。東レは米山らの粘り強いレシーブでサントリーに3―2で勝った。女子はJTがトヨタ車体を3―1で下し、NECは杉山、内藤の両センターの活躍で、3連覇が懸かった東レをフルセットの末に退けた。

 ≪竹下「胸張れる瞬間を」≫女子のJTは日本代表セッターの竹下が、韓国代表の金軟景や途中出場の坂下、吉沢ら豊富なサイドアタッカー陣を巧みに操った。石原監督は「うちの攻撃は竹下の頭脳次第。ああせい、こうせいとは指示を出していない」とベテランに全幅の信頼を寄せている。

 今季のプレミアリーグでは、東日本大震災の影響でシーズンが打ち切られて優勝が決まった。竹下は「複雑な気持ちもあった。この大会で勝って、胸を張れる瞬間を迎えたい」と強い思いを口にした。

 ≪セッター松浦麻が原動力 ≫女子のNECは日本代表登録選手に初選出された24歳のセッター松浦麻が原動力。杉山、内藤の両センターを多く使うことで、サイドのブラジル人、ガライへのマークを分散させ「ガライにブロックが2枚つかない状況をつくりたかった」と胸を張った。
 宮崎県出身で昨年に日立佐和から移籍した。173センチと日本のセッターとしては長身で、ボールをさばく位置が高いのが魅力だ。主将の内藤は「思い切った組み立てをする。消極的になりそうなアタッカーを後押ししてくれる」と後輩を頼もしく感じていた。

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2011年5月4日のニュース