杉本 圧倒的強さで初V!世界選手権切符もゲット

[ 2011年4月18日 06:00 ]

<第26回皇后盃全日本女子柔道選手権決勝>優勝した杉本美香は皇后盃を手に笑顔をみせる

第26回全日本女子柔道選手権

(4月17日 横浜文化体育館)
 昨年の世界選手権で日本女子初の2階級制覇を達成した杉本美香(26=コマツ)が5試合中4試合で一本勝ちする圧倒的な強さで、初優勝を飾った。これで世界選手権(8月、パリ)女子78キロ級代表に決まった杉本は、本番での連覇を狙う。また、田知本愛(めぐみ、22=綜合警備保障)は初戦の2回戦で敗れたものの、世界ランク1位の実力を評価され、代表に決まった。

 最後は1階級下の萩原を右の釣り手だけで仕留めた。体勢を崩した相手を絞める状態から裏返し、横四方固めで一本勝ち。勝利を決め、立ち上がる瞬間に大きく息を吐き出した姿には、喜びよりも安ど感が漂った。

 「絶対に勝ちたい、という気持ちで前に出た」。昨年の世界選手権で日本女子初の2階級制覇。同時に、背中を追いかけてきた塚田が引退し、エースの看板も背負うことになった。負けられない思いが慎重な柔道につながり、昨年12月と今年1月には日本人選手に苦杯。国内最高峰のタイトルを前に、開き直ることで本来の切れ味を取り戻した26歳は「(女王の)自覚を持って戦いたい」と、世界選手権の連覇を約束した。

 ▼塚田真希さん 杉本選手の戦いぶりは凄く立派だった。(準決勝、決勝の)寝技も集中していたからチャンスを見逃さなかった。安心してバトンを渡せますけど、他の選手も続いてほしい。1人は苦しいですからね。(昨年まで9連覇)

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2011年4月18日のニュース