大阪か福岡…立浪、式秀両部屋が西への避難検討

[ 2011年3月16日 06:00 ]

 東日本大震災の影響で、茨城県内にある大相撲の立浪部屋(つくばみらい市)と式秀部屋(龍ケ崎市)が一時避難を検討していることが分かった。九州場所や春場所で使用する宿舎を避難場所に予定している。

 式秀部屋は稽古場は無事だったものの、部屋の3階部分が水漏れなどの被害を受けた。生活物資の不足に加え、福島第1原発の放射線漏れを懸念。当初は所属する時津風一門の各部屋が受け入れる話もあったが、式秀部屋は師匠の式秀親方(元小結・大潮)の出身地で、九州場所で使用する福岡県北九州市内の宿舎を避難先に選択した。関係者は「地元の後援者も協会がOKなら、という了承を得ています。移動も大変なので準備に入っています」と話した。

 立浪部屋は食料不足に悩まされている。師匠の立浪親方(元小結・旭豊)は「食べ物が不足している。部屋周辺にはスーパーマーケットが2軒あるが、カップラーメンすら買えない」と嘆いた。春場所で利用する予定だった大阪市内の住吉大社か、福岡県糸島市の宿舎を検討している。

 申し入れを受けた相撲協会は待機すべきとの見解を示し、二所ノ関広報部長(元関脇・金剛)は「現段階では2部屋に(そのまま)いてくれと伝えています。同様の相談はもう1部屋来ている」と説明した。

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2011年3月16日のニュース