東日本大震災の被災者支援 白鵬「協会が先に動いてくれないと…」

[ 2011年3月16日 18:40 ]

 大相撲の横綱白鵬が16日、東日本大震災の被災地に具体的な支援策を表明していない日本相撲協会に対し「協会が先に動いてくれないと動けない。力士会が先に動くと、何か言われそうだし…」と戸惑いを口にした。東京都墨田区の大島部屋での出稽古後に話した。

 相撲協会は17日に東京・両国国技館で臨時理事会を開き、支援策を決めることになった。

 ある理事は遅れ気味の対応に「もっと早く決めなければいけない。相撲界としての姿勢を一日も早く示す必要がある」と話した。別の親方は「わざわざ理事会を開かず、トップが震災後に即断すればいいのに」と話し、放駒理事長(元大関魁傑)の指導力不足を指摘する声が出ていた。

 放駒理事長は「(対応が)遅い? そうは思わないけどね。準備があるし、考え方もいろいろある」と困惑した様子。相撲協会としては被災者に義援金を送る方向だ。白鵬関は既に個人としてカップ麺などの救援物資を送る意向を示している。

 相撲協会より一足早く、16日には茨城県にある立浪部屋が義援金50万円を送ることを発表。立浪親方(元小結旭豊)は「落ち着いたら力士を被災地に連れて行って、炊き出しなどをしたい」と部屋独自での支援を行う考えだ。

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2011年3月16日のニュース