40人八百長関与報道も…竹縄親方は発言を否定

[ 2011年3月2日 13:14 ]

 大相撲の八百長問題発覚から1カ月が経過した2日、関与を認めている竹縄親方(35)=本名鈴木孝洋、千葉県出身、春日野部屋=が「約40人の力士が八百長に関わっていた」と周辺関係者に漏らしたと一部で報じられた。本人に事実確認した師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)は「『そんなことを言ってないのに書かれた』と話していた」と、報道内容を否定する説明を受けたことを明らかにした。

 実態解明を進める特別調査委員会は、報道された周辺関係者が調査委メンバーでないことを明らかにし、委員の一人は「40人といった数字は調査委として関知していない」と話した。

 また、春日野親方から2日午後に報告を受けた日本相撲協会の放駒理事長(元大関魁傑)は「具体的な数字がどこから出ているのか。逆に教えてほしい。調査委員会からは何も聞いていない」と困惑気味に話した。

 竹縄親方は、東京都墨田区の春日野部屋での朝稽古の後、報道陣の質問に対し硬い表情のまま終始無言で、部屋近くの自宅に戻った。

 特別調査委との数回にわたる聞き取り調査の中で竹縄親方が、疑惑力士として名前が挙がっている14人以外にも関与者が複数いることを示唆していた、と語る協会関係者もいる。同理事長は「(新事実があれば)調査委員会から何らかの報告があると思う」と述べた。

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2011年3月2日のニュース