“ノーモア海老蔵事件”白鵬発案で講習会

[ 2010年12月23日 06:00 ]

力士会に参加した白鵬(中)ら

 “力士版海老蔵事件”の予防に向け、横綱が動いた。大相撲の十両以上の関取で構成する力士会が22日、両国国技館で会合を開き、会長を務める横綱・白鵬(25=宮城野部屋)の発案で「土俵外での危機管理講習会」が行われた。

 白鵬自らが危機管理の専門家を講師に招いたもので、出席者によると「飲酒や自転車事故などによるトラブルの対処法」や「マスコミへの対応」に関する説明を受けた。その際には11月に飲酒の末に殴られて重傷を負った歌舞伎俳優の市川海老蔵や、07年に料亭の船場吉兆が行った“女将ささやき会見”などが例に挙げられた。

 1月には朝青龍が夜の六本木で暴力事件を起こして引退に追い込まれた“前例”もあるだけに、白鵬は「相撲取りは土俵上で頑張るだけだけど、普段のことも認識しないといけない」と話した。

 ≪師匠会では弟子の指導や管理の徹底を通達≫部屋持ち親方で構成される師匠会では、放駒理事長(元大関・魁傑)が弟子の指導や管理の徹底を通達した。九州場所後の今月5日に17歳の序ノ口力士(既に引退届を受理)が福岡県内で窃盗未遂などの疑いで逮捕されたほか、九州場所を休場した力士が場所中に東京都内で深夜まで外出していたことも発覚したためで、理事長は重ねて注意を呼び掛けた。また、内規で禁止されている力士の自動車運転についても再確認された。

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2010年12月23日のニュース