地方宿舎実態調査 親方衆の反発で登記簿の提出なし

[ 2010年8月2日 18:15 ]

 大相撲で、暴力団とのつながりが取りざたされる地方場所の宿舎問題で、日本相撲協会が行っている実態調査の説明会が2日、各部屋の親方らを集めて東京・両国国技館であった。調査の一環で求められた宿舎などの登記簿の提出に親方衆から不満が相次いだために提出しなくてもよくなった。

 実態調査を主導する特別調査委員会の村上泰弁護士が説明役を務めた。出席者によると、各部屋は年3度の地方場所で宿舎を借りている場合がほとんどで、その立場で貸主の登記簿を集めるのは道義上できないとする親方が続出した。そのため、部屋宿舎の住所や連絡先を調査票に記すことにとどまり、登記簿の収集などは特別調査委に委ねたという。
 調査項目には東京の部屋についての質問もあり、これに不快感を示す親方もいた。回答の締め切りは6日という。

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2010年8月2日のニュース