渦中の松ケ根親方 愛称は「南海の黒ひょう」

[ 2010年7月21日 12:49 ]

大相撲名古屋場所で、審判を務めるため土俵下に向かう松ケ根親方

 暴力団と関係が深いとされる人物から借りた大阪市内のビルを3月の春場所の宿舎にしていた松ケ根親方(元大関若嶋津)は現役時代、浅黒い体に俊敏な動きで「南海の黒ひょう」の愛称で親しまれた。

 鹿児島県種子島出身の53歳。鹿児島・鹿児島商工高(現・樟南高)相撲部から元横綱初代若乃花の二子山部屋に入門し、1975年春場所に本名の「日高」で初土俵を踏んだ。82年九州場所後に大関に昇進。優勝2回を記録し、大関には28場所在位。精悍な顔立ちと左四つからのスピード感あふれる取り口で高い人気を誇った。横綱昇進のチャンスはあったものの、晩年は軽量と内臓疾患に苦しみ、87年名古屋場所を最後に引退した。
 引退後は千葉県船橋市に松ケ根部屋を創設。若孜ら幕内力士3人を育て、現在は十両松谷ら12人の弟子を抱える。夫人は元人気歌手の高田みづえさん。

続きを表示

2010年7月21日のニュース