どうする大相撲中継「6日以降に判断」とNHK会長

[ 2010年7月1日 15:18 ]

 大相撲の野球賭博問題で、NHKの福地茂雄会長は1日の定例記者会見で、名古屋場所(11日初日・愛知県体育館)を中継するかどうかについて「6日以降に判断する」と述べた。日本相撲協会から4日の臨時理事会の内容について、5日に説明を受けた上で結論を出し、記者会見で発表する。

 福地会長は、特別調査委員会が6月28日に出した処分勧告などについて「見識ある方々が出された結論。それなりに評価している」としたが、中継については「現時点ではまったくの白紙。公共放送なので、やるにしてもやらないにしても責任がある」と強調した。
 中継するかどうかの判断基準については「視聴者がどう受け止めるかが大事。相撲協会が問題をどう解決して再発を防止をするか、視聴者が納得できる説明をしてくれればいい」と示した上で、「国技なので、クリーンで国民に愛されるスポーツであってほしい」と要望した。
 NHKによると、6月30日までに視聴者から寄せられた意見約8200件のうち、約5500件(67%)が中継に反対、約830件(10%)が賛成だった。
 福地会長は「かつてないほど視聴者の関心は高い」とした上で、「相撲を楽しみにしている寝たきりのおばあちゃんや中入り前から見ているファンもいる」などと説明。「(賛成、反対)どちらも切々と訴えている。数が多いから単純に(中継を)やめればいいという問題ではない」と話した。

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2010年7月1日のニュース