フェデラーまさか…8年ぶりの準々決勝敗退

[ 2010年7月1日 06:00 ]

男子シングルス準々決勝でトマーシュ・ベルディハと対戦、厳しい表情を見せるロジャー・フェデラー

 テニスのウィンブルドン選手権第9日は30日、英ロンドン・オールイングランドクラブで行われ、男子シングルス準々決勝で2年連続7度目の優勝を狙った第1シードのロジャー・フェデラー(28)が、第12シードのトマーシュ・ベティハ(24)に4―6、6―3、1―6、4―6で敗れる波乱があった。7年連続決勝に進出していたフェデラーは8年ぶりの準々決勝敗退。第3シードのノバク・ジョコビッチ(23)は廬彦勲=ろ・げんくん=(26)に勝ち、3年ぶりの準決勝進出。女子シングルスは29日に2連覇を狙うセリーナ・ウィリアムズ(28)ら4強が出そろった。

 フェデラーはレンショー(英国)とサンプラス(米国)が持つ歴代最多7回の優勝が準々決勝で幻に終わった。1メートル96の長身から繰り出すベルディハのサーブとフォアに圧倒され完敗。3月のソニー・エリクソン・オープンでも負けた相手だが、得意の芝でまさかの苦杯を喫した。これで6年ぶりに4大大会の4強を逃した全仏オープンに続き8強で敗退。昨年は全仏優勝で生涯グランドスラムを達成し、ウィンブルドンで4大大会最多15勝目を記録したが、1年で結果はガラリと変わってしまった。

 ≪廬彦勲の快進撃止まる≫4回戦で昨年準優勝の第5シード、ロディックを破った廬彦勲だが、第3シードのジョコビッチには歯が立たなかった。「失うものは何もない。攻めていく」と積極的に攻撃を展開。しかし、男子屈指のディフェンス能力を誇るジョコビッチに粘り強く返され、ラリーでミスを重ねていった。ストレート負けを喫したが、男子で今大会唯一ノーシードから8強に勝ち上がったアジア人は胸を張って会場を去った。

続きを表示

2010年7月1日のニュース