大鵬部屋汚した…大嶽親方“賭博離婚”へ

[ 2010年7月1日 06:00 ]

5月、納谷氏の古希を祝う会での納谷氏(右)と大嶽親方

 野球賭博問題で「解雇以上」の懲戒処分を受けることになった大嶽親方(42=元関脇・貴闘力)が近く離婚することが30日、明らかになった。大嶽親方は現役時代に元横綱・大鵬の納谷幸喜氏(70)の三女・美絵子さんと結婚し、引退後に大鵬部屋を継承。しかし、一連の野球賭博問題で“大鵬道場の看板を汚した”として、事実上の強制離婚へと追い込まれた。

 大嶽親方はこの日、離婚問題に関し「いろいろと今、考えています」と話すにとどめ、否定も肯定もしなかった。だが、大嶽部屋の関係者は「大嶽親方は伝統ある大鵬道場の看板を汚してしまった。離婚する方向になった」と明言。大嶽親方は離婚することで相撲界とも完全に絶縁することになる。
 大嶽親方は、現役時代の93年10月、元横綱・大鵬の納谷幸喜氏の三女である美絵子さんと結婚し、大鵬と養子縁組を結んだ。引退後の04年1月に大鵬部屋を継承し、名称も「大嶽部屋」に変更。納谷氏は「家族が増えた時はいい跡取りができたとうれしかった」と後に語っていた。だが、大嶽親方は歴代最多の32回の優勝を飾って一代年寄を襲名した「大鵬」の看板に、野球賭博問題で泥を塗ってしまった。大嶽親方は当初、4人の息子がいることもあり、離婚に難色を示していたようだが、納谷氏の逆りんに触れたこともあり、事実上の強制離婚に追い込まれることとなった。
 この日、愛知県愛西市の大嶽部屋宿舎では、部屋が閉鎖されないことを条件に大嶽部屋を継承することを決めている二子山親方(元十両・大竜)の指導のもと、力士7人が稽古を行い、新たな道を踏み出した。前日、後援者に謝罪行脚したという二子山親方は「とにかく力士が稽古を行える環境をつくらないと。大鵬さんからは“おまえがしっかり見てやってくれよ”と言われた」と決意に満ちた表情で話した。

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2010年7月1日のニュース